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私が高校生の時に所属していたソフトボール部の彼女のお話です。
普通科のある近所の高校に入学した私は入学式の日、衝撃うけたのは言うまでもなく、今までみたことのないモデルのような小さな顔。目鼻立ちハッキリとした可愛いらしい彼女。のちに同じ部活動でソフトボールに打ち込んでいました。
ソフトボール部の彼女
彼女はとてもドがつくほどの真面目な子だった。ソフトボール初心者ということもあり、毎日練習メニューをこなし、人一倍努力をし負けず嫌いな一面も垣間見えることもあった。学校でも人気のあった彼女は他の部活動(とくに運動場でやっていた部活動)の部員からの目がすごく周りにいる私たちでも気づくほどだったが、彼女はそんな熱い視線にも目もくれず必死に練習をする子だった。男子からすごくモテてはいたが、よくいう雲の上の存在。的な雰囲気だったため安易に近づく男子はおらず、彼氏ができるだの告白されただのという話は噂話の中での話で実際には彼氏はいなかった。モテモテな彼女だったが、女子からも嫌な顔されることなく、性格もよく明るい子だったので欠点のないような子で、友達が嫉妬してしまうようなほどのよい子だったのだ。
部活だけでなく勉強もしっかりやる子で、どこをとっても完璧だった。
顧問の先生の転勤
我がソフトボール部の顧問の先生は男の先生で、2人いた。
1人は長身でごぼうのような先生ともう1人は少しふくよかで小さくじゃがいものような先生だった。(移行はごぼうとじゃがいもと表記します。)
顧問同士も仲がよく、部員の生徒も顧問の先生と仲良くよい関係であり、遠征などでも和気あいあいと楽しめる関係だった。みんなそのごぼうとじゃがいもを信頼してはいたが、どちらかといえばごぼうの方が優しく寄り添って話を聞いてくれるタイプであった。
そんなある日急にその知らせはやってくる
なんと、顧問2人ともが移動になってしまったのだ。大事な試合がこれからって時に決まる移動。部員たちは動揺したが、今思えば一番動揺していたのはごぼうだったのかもしれない。。しばらくして顧問2人の送別パーティーをささやかながら学校の一室でやることが決定した。今までの感謝をこめて部員たちから簡単な料理をもてなしてみたり、反対に顧問が鉄板料理を振舞ってくれたり、プレゼントやしきしを渡したりしてパーティも終盤に差し掛かったころごぼうから部員一人一人へ手紙を書いてきてくれており渡してくれた。ごぼうは恥ずかしいから後でこっそり見てと頑なに言っていたがそんなわけもなく皆んなその場でみた。みんな目には涙を浮かべたりする中ひとり、あの可愛い彼女だけは違った。すぐに手紙を収め何気なく振る舞う彼女に不自然さを感じたのは言うまでもない。これは顧問が転勤した後に聞いた話だったのだがごぼうが彼女へ宛てた手紙の内容が君の笑顔に癒されていた 会えないと思うと寂しい というような明らかにほかの部員の手紙の内容とは違う事が書かれていたのだ。そのことを知った時はきゃあきゃあ騒いでいただけだったがそれがいけない恋への始まりでもあった。
なんで携帯の画面に？？
無事わたし達は高校を卒業し、晴れて大学生になった。とても仲の良い部活だったので、よく集まっていたのだが、ある飲みの席で、その彼女が席を外している際に携帯電話がブーーーーと鳴った。たまたま目にしてしまった部員が深妙な面持ちで、今、彼女の携帯のディスプレイにごぼうの名前が。。。
その場の雰囲気は凍りついた。そして一年前の送別パーティーの時のことと結びついたのだった。
いつからだったのだろう？高校の時の話なのか？大学生になってからのはなしなのか？どちらにせよ決して口外できることでもなく。ましてや、ごぼうは結婚しているのだ。そしてこちらは未成年。
色々わたし達なりに話すが何も確実なことがわからないのでその場は何もなかったかのように振る舞うのであった。。
その後、結局その話は本当だったらしくごぼうは彼女のことを本気だったそうで、妻と別れてまで彼女のところへ行こうとした。
彼女はそのごぼうの家庭を壊してまで自分が幸せになってもいいものなのか？果たしてそれはほんとに幸せなのか？誰にでも話せる話なのか？両親に笑って紹介できるのか？いろんなことを考えたそう。
結局のところほんとうのところはつかめないまま、、その彼女はごぼうとは別の道を行き、今では最高のパートナーと出会い結婚し幸せに暮らしているそうです。
当時はとてもつらかったことを今でも覚えています。
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